注文住宅の予算について考えましょう!

知って得する!節約できる予算を一挙大公開!

2018年06月15日 19時01分

「総2階建て」にする事で、屋根・木工事削減する方法!
1階と2階を同じ面積にする「総2階建て」は、家をつくる際の基礎や柱といった構造部、屋根材が最小限に抑えられる利点があります。隣の家等に日照を妨げる等の影響が無かったり、家の間取りに関して何も問題がない等、家づくりの条件が整っているのでれば、不揃いな2階建ての家に比べて総2階建ての方が、コスト削減出来、はるかに予算を抑えられてお得です。見た目のデザインは、すっきりしたフォルムになりますが、少し変化が欲しなと思ったら外壁のカラーをツートンにしたり、細長いオシャレなスリット窓等、窓の形を工夫したりする事で補う事がで出来ます。
【※延床面積120㎡ 1階部分の屋根⇨幅11.20m、奥行き2.60mの「不揃いな2階建ての家」と「総2階建ての家」を比較した例になります。 予算削減金額】約28万円!!
 
工事に手間のかかる屋根より「シンプルなつくりの屋根」にする方法!
[家の屋根の種類を知りましょう!]
・寄棟(よせむね)
・切妻(きりづま)
・片流れ       等の種類が屋根にはあります。
3つの屋根をコストの面から考えると、、、
・寄棟⇨棟が多くなるため、部材と工事費が膨らむ。
・切妻⇨寄棟よりコストが安い。
・片流れ⇨切妻よりさらにコストが安い。
以上の点から、コスト的には、『寄棟>切妻>片流れ』となります。
 
家の外観全体のデザインを考えながら、屋根をシンプルな形のデザインにした場合、コストを下げられる事が可能になります。しかし、気を付けて欲しい事が1点だけあります。傾斜の度合いが大きいと、工事をする際の安全を確保するために、屋根面に危険防止のための足場が必要になってコストアップしてしまいますので、傾斜は抑え気味にしておきましょう。
 
【予算削減金額】約11万円!!
※延床面積120㎡ 総2階建て 「寄棟」と「切妻」を比較した例になります。
 
塗装に必要な塗料の量が多くなる凹凸なデザインを減らす方法!
同じ床面積であるなら、四角い形の家に比べて凹凸のある家の方が塗装に必要な塗装量は多くなります。また凹凸の隅部には構造的に補強も必要になります。コスト面では、四角い形の方がお得になりますが、注意点として形を四角にする事で家の間取りに問題が生じてこないか良く考えてから決めましょう。
 
【予算削減金額】約40万円!!
 ※延床面積120㎡ 「四角い形の家」と「凹凸がある家」 外壁の量が約13%増えた場合の例になります。
 
フェンスや門扉をつくらない家づくりの方法!
外構にかかる費用で多くを占めるのが、門扉やフェンスなんです。しかし、門扉やフェンスを設ける事をしなければ、家の大幅なコストダウンに繋がりますよね。少し見た的に物足りなさを感じる場合は、家の玄関の周りに草木を植える等し、視覚的に生活の豊かさをプラスする工夫をすると良いでしょう。すっきりとしたつくりになる分、開放的な外構はご近所の方に親しみ感を与える効果もあるようです。
 
【予算削減金額】約95万円!!
※敷地面積100㎡ 「門扉・フェンス有りの外構」と「フェンス・門扉無し」を比較した例になります。
 
窓数を削減、または、窓のサイズを小さくする方法!
窓の数を減らす、または、窓のサイズを小さくする事でもコスト削減に繋がる事を知っていましたか?では、どのような窓であれば削減、サイズ変更が可能なのかでしょうか。例を参考に、皆さんも考えてみて下さいね。
 
[削減・サイズ変更のポイントはこちら!]
・西日の当たる窓を減らす
西日は、夕方になると部屋の中に差し込んでくる強い日です。そのせいで部屋が暑くなってしまい困る、夏場は特に冷房の効き目が悪くなって、暑さに加えて電気代もかさんでしまいます。西日の当たる窓を減らせば、その様な悩みが解消されますよね。
 
・北側の窓は換気用として小さくする
日が当らなく、 暗くて寒い、 そんなイメージでしょうか?直射日光は当たる事はなく、 水回りや廊下が配置されることが多いため、 寒い印象がありますね。 北側は、冬寒いので、小さくすべきとも良く言われていると思います。だったら、かえって冷房費の削減になるし、プライバシーが守れる家になるので、サイズを小さくしても大丈夫!という事です。
 
【予算削減金額】約14万円!!
※40.5cm×183cmのフィックス窓(開閉することができない窓の事 )を2カ所削減した場合の例になります。
 
 床面積を小さくする方法!
床面積を減らす事で、面積分にかかる材料費や工事費が削減出来ます。自分達が暮らすには、どの程度の家の広さがあったら問題ないのか、部屋の数、水まわり等、それぞれに必要な広さの目安を出してみると、必要のない面積の広さを把握出来、床面積を省ける事になります。
 
[床面積を小さくする事のメリット]
・家事動線が短くなって、動きに無駄がなくなる!
・家の掃除が楽になる!
この様な点は、とても便利で都合が良いですよね。
 
【予算削減金額】約172万円!!
※設備や内装に関しては変えず、延床面積「120㎡の家」と「110㎡の家」を比較した例になります。
 
バルコニーを必要以上に大きくしない様にする方法!
バルコニーを大きくつくると先端までの距離が長くなります。すると、補強が必要になってきてコストが高くついてきます。基本90cm位あれば、洗濯物を干したりするには十分足ります。後は、部屋の全てにバルコニーが要るのかどうか考えてみましょう。
 
[バルコニーを大きくしないメリット]
・面積が小さくなる分、掃除が楽になる!
・バルコニーの数を減らす事で家の外観もスッキリする!
という点もあるので、その事も考慮しながら検討してみると良いですよ。
 
【予算削減金額】約25万円!!
※奥行き約90cm、幅約273cmのバルコニーを削除 
「掃き出し窓(庭やバルコニーに接した、よくリビングルームなどに設けてある出入りができる大きさの物の窓)」を、
「腰高の窓(壁面の中ほどから上、ほぼ成人の腰の高さに設けられた窓 )」に変更した場合の例になります。
 
階段を仕切らずに、リビング内に設置する方法!
階段を仕切る事をせずにオープンにた形をとり、リビングの内に設置する事によって、出入口の戸をつくらなくても良くなるので、戸をつくるための建具分を削減出来、コストダウンに繋がります。
 
[リビング内に設ける事のメリット]
・開放的なつくりになるので、視界が広がり、子供の様子が分かり易い!
・リビングと繋がっている事で、家族のコミュニケーションも増える!
 
【予算削減金額】約10万円!!
 ※壁と階段の手すりに関しては同じ位の金額とし、
「階段を仕切る壁と建具をつくった場合」と「階段を仕切らずにオープンにした場合」を比較した例になります。
 
子供部屋は間仕切り(内部空間を仕切る事 )なしにする方法!
子供がまだ幼いうちは子供に個別の部屋は必要ないですよね。なので、最初から間仕切りをしなくても良いのです。
 
[間仕切り壁にかかるコスト]
・下地材:クロスやフローリング、タイル、化粧合板などの仕上げ材を取り付けるための部材の事
・壁等の両面の仕上げ
 
もし将来に備えて2部屋を考えている場合、出入口や照明を2カ所設けておくと良いでしょう。
 
【予算削減金額】約14万円!!
※6畳+6畳の子供部屋 間仕切り壁(長さ364cm、高さ240cm)を設けない場合の例になります。
 
玄関ホールを省いて、三和土から部屋に繋がるつくりにする方法!
玄関ホールを省いて、直接、三和土(たたき)からリビング等に繋がる間取りにするという事です。
 
[三和土から部屋に繋がるつくりにするメリット]
・狭い敷地面積でも、広いLDK(リビング・居間、ダイニング、キッチン)が確保できる!
・部屋の中が見えない位置に玄関のドアを設置すれば、プライバシーの侵害を避けられる!
 
【予算削減金額】約21万円!!
※ホールの壁・天井・床仕上げ工事費、木工事費、建具代含み、約1坪の玄関ホールを省いた場合の例になります。
 
部屋を多くつくらずに、スペースを活用した部屋づくりにする方法!
1部屋をつくる為には、仕切る壁・出入口の建具が必要になります。しかし、部屋に関して問題ない部分があるのであれば、あえて部屋をつくらなくても良いですよね。
[スペースを活用した部屋づくり]
・リビングの一角に書斎コーナーを設ける!
・リビングの一角に和の畳スペースを設ける!
この様に、部屋の代わりを果たしながらコストも削減出来ます。オープンな空間は、家族でのコミュニケーションもとりやすくなったり、ちょっとオシャレな雰囲気もありますよね。
【予算削減金額】約40万円!!
※「引き戸付き4畳の和室をつくった場合」と「仕切らずにリビング内に畳コーナーをつくった場合」を比較した例になります。
 
キッチンの吊り戸棚を省いて棚をつくる方法!
システムキッチンの場合、吊り戸棚を省いて設置出来るので、それだけでコスト削減に繋がります。対面型キッチンであれば、明るくオープンなキッチンになります。もし、収納が足りないなと思ったら、自分でオープンな棚を造作すると既製品の物より場合によっては安くなる事があります。
【予算削減金額】約10万円!!
「既製品の吊り戸棚(間口255cm)」を省き、同じサイズの「オープン棚3段をつくった場合」の差額例になります。
 
部屋ごとの収納スペースを省いて1カ所にまとめる 方法!
それぞれの部屋ごとに、収納クローゼットを設置するよりも、1カ所に大きいサイズのウォークインクロゼットを設置した方が、出入口の戸が1つで済むので、それだけでコスト削減に繋がります。クローゼットの面積が広い分、クローゼットの中に入ったまま洋服等の着替えが出来たり、今シーズンの物でない物もそのまま収納しておける良さもあります。
 
【予算削減金額】約15万円!!
※「幅182cmの収納クローゼット2カ所分」と「約1坪のウォークインクロゼット」を比較した戸の差額例になります。
 
皆さん、いかがでしたか?このように、少し視点、考え方、発想を変えてみるだけで、これだけの建築費を抑えられるんです。どれもこれもと、やみくもにコストを抑えてしまっては、折角の注文住宅の良さや意味がなくなってしまいます。
注文住宅は、施主の工夫次第で効率的にコストダウンする事が可能です。「自分好みの注文住宅を建ててみたいと思うけど、予算がそこまでなくて、自分には難しいかも知れない。」と注文住宅を建てる夢を諦めてしまう前に、一度、家族皆で「自分達の家に何を求めるのか?」について、ゆっくり話し合ってみて下さい。
 
注文住宅でコスト削減する時は、自分が優先的にお金をかけてつくりたい所(予算をかける箇所)と、削減しても問題ない箇所を明確にし、また、家族皆が重視したい所については、しっかりと要望を叶えられるようにする事がおススメです。そうする事で、予算内で自分達の希望に合った注文住宅が建てられる可能性が出てきます。限られた予算の中でも自分達にしかない、素敵な思いが沢山詰まった、「オンリーワン」な注文住宅を建てたいですね。